マットレス(シュラフマット)の選び方

  • 投稿日:2010年4月10日
  • 更新日:2015年5月26日
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マットレス(シュラフマット)の選び方についてご説明したいとおもいます。

 

 

マットの役割

寝袋の下に敷くマットの役割は
-------------------------------------
◆地面と体を断熱する
◆地面のでこぼこやを吸収し、体を優しく包み込む
-------------------------------------
です。

マットなしでは、本来の寝袋の保温力が発揮されません。
必ず寝袋の下にマットは敷きましょう!

 

 

マット選びのポイント

それでは、いざマットを選ぼうとしたときに、何を選べばよいかわからない方も多いとおもいます。

マットを選ぶ時のポイントは

-------------------------------------
◆断熱力
◆マットの種類
-------------------------------------
の2点です。

 

※登山用のマットを探されている方には、登山ガイドの野中径隆さんが公開している動画がとても参考になります!

 

 

マットの断熱力

もし、真夏に平地でキャンプをするのなら、はっきりいってどんなマットでもOKです。

でも、ゴールデンウィークにオートキャンプする、雪のあるところでテント泊する場合などはある程度の断熱力を持ったマットを選択することになります。

使用する場所の状況にあった断熱力のあるマットを選ぶことが最優先です。

一般的に広く使われている銀マットは、どちらかというと夏向けの断熱力です。
3シーズン(春夏秋)や4シーズン(春夏秋冬)にも使うなら、銀マット以上の断熱力をもったEVAマットを使用するほうがいいとおもいます。

 

 

マットの種類

マットは大きく発泡マット(クローズドセル)とエア注入式マットの2種類あります。


1、発泡マット・クローズドセル(銀マット、ウレタンマットなど)

発泡マットは、広げた状態と収納した状態で大きさが変わらないタイプです。

 

広く一般的に使われているのは銀マットです。

mat_neoair.jpg

銀マット

そして、アウトドアに詳しい人でないとおそらく知らない高断熱の高性能マット

RidgeRestSOLite.gif

高性能マット (サーマレスト リッジレスト ソーライト)

この高性能マット (サーマレスト リッジレスト ソーライト)を私も使っていますが、ものすごい断熱力です。

冬山から夏山登山・キャンプでガンガン使ってます。

IMGP7818.jpg
持ち運びはでかいけど、手軽に地面に敷けて、高い断熱力なので、花見にも最高!

リッジレスト ソーライト レギュラー
富士山の麓でキャンプ!

ただ寝心地はエアタイプに比べると硬いです。

寝心地を重視するかたは、エア注入式マットがおすすめです。

 

2、エア注入式マット(エアマット、インフレータマット)

エア注入式マットは、使うときに口などでプーっと空気を送り込んで膨らますタイプです。

100%口で膨らませるのがエアマットです。

とても軽いですがなにより、この量をポンプなしで口で入れるのははっきりいって大変です。

mat_neoair.jpg

エアマット(サーマレスト ネオエアー)

インフレータマットの中のスポンジが入っていて、半分くらいはバルブを開けたら自動で空気が入ります

足りない分を口で入れるので、かなり楽です。

mat_neoair.jpg

インフレータマット(サーマレスト プロライト)

 

 

2種類のマットレスの特長

それぞれの特徴をまとめてみました(^^)

  特徴
発泡マット(銀マット、ウレタンマット、EVAマット)

 

値段が安い(約1000円~5000円)

耐久性がある

実は軽い

収納が大きい

  

エア注入式マット(エアマット、インフレータマット)

  

値段が高い(約10000円~15000円)

収納が小さい

実は少し重い

穴が空くリスクがある

膨らますのに空気で入れる手間がある

収納するときに空気を抜く手間がある

 

 

実は、発泡マットとエア注入式マットを比較して発泡マットの方が優れているところが多いのです
逆の言い方をすると、エア注入式マットに負けているのは収納時の大きさだけです。


それじゃ、実際は発泡マットの方が値段が安いし軽いし丈夫でいいじゃん!となりますが、そういうわけでも無いのです。


なぜなら、収納の大きさが違うからです。


サーマレストのマットを例にして具体的に書いてみます。

断熱力が同じマット

プロライト(インフレータマット)

mat_neoair.jpg

Zライト(EVAマット)

mat_zlite.jpg

価格 ¥13125 ¥5880
寸法 51*183cm 51*183cm
重量 480g 390g
収納時の大きさ 約13*34cm(約3ℓ) 約13×14×51cm(約9ℓ)
コメント

登山好きの御用達のマット

使うなら0℃以上が目安

長距離ハイカーに人気

使うなら0℃以上が目安


2つとも断熱力は一緒(R値2.2)です。

Zライトはプロライトに比べて、値段が約半分、重量が90g軽い、収納時の大きさは約3倍となります。


車で移動するキャンプをする場合には、積載量に余裕があるので発泡マットなどでもいいのですが、登山や自転車旅行やバックパッカーやバイクツーリングなどは積載量が限られています

そういう方は、値段が高くても、少し重くても、空気を入れて膨らます手間が増えても収納が小さくなるエア注入式マットを選ぶ傾向があります。

 

 

エア注入式・インフレーターマットを使う場合の注意点

 実際に使うとわかるのですが、エア注入式マットは消耗品です。

いつかは穴が空きます

しかも、どこに穴が空いたかわからないような穴が空くことが多いです(これホント)

こうなるとリペアシートをもっていても、どこをふさいだらいいかわからない状態になります。

もう、浴槽に沈めて自転車のパンクを修理するみたいにして、穴が空く場所を特定するしかありません。


そして、とってもとってもとっても重要なことをお話します。

もし、あなたが、代替品を入手できないような場所や環境に長期間行くなら発泡マット(銀マット、ウレタンマット)を選択することをおすすめします。

例えば、冬山登山に行く方、長期で海外(途上国など)へ行く方です。


もし、冬山登山において何らかの理由でエアマットが膨らまなくなったら、はっきり言って死活問題です。
1泊ぐらになら何とかなるかもしれませんが、2泊以上だと1日で帰還できない場所へ行くことになるので大変危険です。

長期で海外に行く場合も一緒で、もし膨らまなくなったときの代わりのものを入手するのが大変です。(特に途上国)

基本的にエア注入式マットは、いつ穴が空いてしまうかわからない(しかもその穴がわからないことが多い)ものなのです


そんなリスクを覚悟の上でどうしても荷物を小さくしたい方は、サーマレストのエア注入式マットを選ぶことを強烈のおすすめします
他のメーカー(モンベル、イスカ、スノーピークなど)もありますが、いろいろなエアマットを試した登山家が
 

「いろいろ使ったけど、やっぱりサーマレストだ!」

 

と言ってました。


サーマレストのマットは、アウトドア業界で数々の名誉ある賞を受賞していることからも信頼性が高いことがわかります。

ただ、サーマレストのマットは他のメーカーに比べて少し値段が高いです。(アメリカで買うとそんなに高くないのですが。。。)

 

いろいろと書きましたが、まとめるとこんな感じです(^^)

 

 

マットレスの選び方-まとめ

・マットの役割は、地面と体を断熱し、地面のでこぼこやを吸収すること

・マットを選ぶポイントは断熱力と種類

・マットの種類は大きく発泡マットとエア注入式マットの2種類

・銀マットは夏用、3シーズン以上はEVAマットがよい。

・発泡マットは値段が安く、耐久性があり、軽いが収納が大きい

・エア注入式マットは携帯性にすぐれる

・エア注入式マットは常にパンクのリスクが付きまとう

・エアマットは空気入れんのが大変。

・エア注入式マットを買うならインフレータマットがおすすめ

・代替品が手に入らないようなリスクの高い場所では発泡マットを使うのが安心

 

 

実際に人気のマットを発見できる売れ筋ランキング!

以上の情報を元に、最適なマットを探されるとよいと思います(^-^)

寝袋と同様に大手通販サイトでは、異常なくらい値引きされています(特にAmazonが安いです)

 

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余談

もしも、私が親友に「〇〇で使うマットがほしいんだけど、何がいいかな?」と聞かれたらどう回答するか書いてみました。

オートキャンプ編

Q:夏にオートキャンプで使いたいんだけどどんなマットがいいかな?

IMG_2696.jpg
夏はどこのキャンプ場にも子どもたちの楽しそうな声が聞こえてきます♪

A:夏のキャンプ場限定で使うなら、銀マットでいいんじゃないかな。値段も手ごろだしね。

◎オススメするマット ⇒ 銀マット

 

Q:3シーズンにオートキャンプで使いたいんだけどどんなマットがいいかな?

A:3シーズンとなると、ある程度の断熱力が必要だから、サーマレストのリッジレストがいいとおもうよ。リッジレストは冬山でも使ってる人がいるくらい断熱力が高いから、これで背中が冷たくなることは無いよ。値段も手ごろだし、丈夫だから長く愛用できるよ。長さがいろいろあるから買うときに間違わないようにね。

◎オススメするマット ⇒ リッジレスト

 

Q:冬にオートキャンプで使いたいんだけどどんなマットがいいかな?

雪中キャンプ
めっちゃ寒いですが雪が降る中のキャンプは幻想的

A:冬となるとかなり寒いよね。雪があるような状況だったら、まずテント全体にペラペラの銀シートを張って下からの冷気を断熱しておくといいよ。その上で、寝る場所にはサーマレストのリッジレストを敷いておけば大丈夫だとおもうよ。長さがいろいろあるから買うときに間違わないようにね。

◎オススメするマット ⇒ ペラペラ銀マット or リッジレスト

 

キャンプツーリング編(バイク、自転車)

Q:夏にキャンプツーリングで使いたいんだけどどんなマットがいいかな?

DSCF0116.jpg
2001年 北海道バイクツーリング 荷物満載!(真ん中のSR乗ってました)

A:積載量が限られてくるからね。う~ん、例えば北海道ツーリングすると銀マットをなんとか巻きつけたライダーを多数見かけるし、私もよく自転車やバイクであちこちツーリングしていたときは銀マットを何とか巻きつけて旅したかな。
予算抑えるには銀マットが一番だけど、バイクの少ない積載量だと銀マットはやっぱり嵩張るし、バイクの車幅からはみ出していると走行時の空気抵抗も大きくなるから、スマートにするならコンパクトに収納できるエアマットがいいかな。
最近は寝心地が良いエアマットが多数あるから、予算に合わせて選ぶといいとおもうよ。 エアマットの値段を見るとピンきりだけど、だいたい価格とコンパクト性能は比例してると思っていいね。
乗っているバイクの種類によるけど、登山で求められるような極端なコンパクト性能いらないと思う。

注意点として、キャンプメーカーのエアマットはハッキリ言って軽量化をそれほど考えてないもの多いから銀マット並みに収納大きいので、間違って買わないように(重量みればわかるけど)。

結論なんだけど、価格と性能を考えるとモンベルのU.L.コンフォートシステム パッド 150(厚さが2.5cm)がいいんじゃないかな? 特出して何かが凄いわけじゃないけど、価格も含めてバランスが取れてるかな。 いろんな長さのあるけど、頭は別に衣類とかで枕作ればいいから150cmあれば全身からだ乗るよ(^^)

◎オススメするマット ⇒  モンベル U.L.コンフォートシステム パッド

 

Q:3シーズンのキャンプツーリングで使いたいんだけどどんなマットがいいかな?

IMG_0997.jpg 2008年 ニュージーランドで自転車旅行!約2300km走行。

A:3シーズンとなると、ある程度の断熱力が必要だね。できれば、サーマレストのリッジレストがいいとおもうけど、でかいよね。モンベルのU.L.コンフォートシステム パッド(厚さが2.5cm)なら、3シーズンいけると思うよ。実際に雪山テント泊でもこれ使ってる仲間がいるくらいだから。薄っすら底冷えするらしいけど。笑

◎オススメするマット ⇒  モンベル U.L.コンフォートシステム パッド

 

Q:冬にキャンプツーリングで使いたいんだけどどんなマットがいいかな?

IMGP5044.jpg
2012/03/05 積雪の中、山中湖でキャンプ!雪で自転車がぜんぜん進まん!

A:えっ本気なの?そもそも冬道は危ないから行かないほうがいいよ。スパイクタイヤはいてるから大丈夫だって!?どうしても行くなら、サーマレストのリッジレストあたりがおすすめだね。故障のリスクがないからね。冬にエアマットがパンクしたら死活問題だからね。どうしても小さくしたいならサーマレストのプロライトプラス(厚さが3.8cm)を使ってもいいかもね。

◎オススメするマット ⇒  リッジレスト or プロライトプラス

 

登山編(バックパッカーも同じ)

Q:3シーズンに登山で使いたいんだけどどんなマットがいいかな?

涸沢のテント場
2011/09/13 涸沢のテント場から うーーーん、ビューティフー!!!

A:登山だと、サーマレストのZライトかリッジレストがいいんじゃない。標高の高い2000m以上の山だと、夏でも夜になると薄手のダウンを着ることもあるくらいの気温になることもあるけど、このどちらのマットでも底冷えすることは無いよ。
荷物を小さくしたいならエアマット・インフレータブルマットだね。登山向けのエアマットはさまざまなメーカーから販売されているけど、評判がいいのはサーマレスト プロライトのレギュラーかな。
もう少し費用を抑えたいなら、モンベル U.L.コンフォートシステム パッドもいいと思うよ。
両社の違いは、やっぱりサーマレストがマット界のパイオニアで耐久力の実績もあるところかな。5年10年使ってる人いるくらいだから。それに比べると、モンベルはどうだろう?という感があるね。(エアマットは軽くしようとすればいくらでもできるが、耐久性も加味すると非常に作るのが難しい。何回か使って空気が抜けるの買ってもしょうがないからね。) 予算が潤沢なら、サーマレストのネオエアーXライトは非常に軽量で収納サイズも断熱力もあるよ。

◎オススメするマット ⇒  サーマレスト Z Lite or リッジレスト or サーマレスト プロライト レギュラー or モンベル U.L.コンフォートシステム パッド

 

Q:冬に登山で使いたいんだけどどんなマットがいいかな?

IMGP4695.jpg
赤岳鉱泉のアイスキャンディと厳冬期用テント 雪の世界はふかふかしてめっちゃ楽しい(^^)v

A:できればサーマレストのリッジレストをもっていったほうがいいよ。パンクのリスクや予算を考えてもその選択が賢明かな。どうしても小さくしたいならサーマレストのプロライトプラス(厚さが3.8cm)を使ってもいいかもね。ただ、事前にパンクしてないかしっかりチェックしないとダメだよ。エアマットのパンクは徐々に空気が抜けていくパターンが多いから、一見してわからないんだ。一度空気を入れて、数時間放置してからマットがへたっていないかチェックしないと危ないよ。

20150121_134734.jpg
2015/01/21 八ケ岳ジョウゴ沢 F2 アイスクライミング

あと、雪山登山は、アイゼンやピッケルなど刃物を持ち歩くからエアマットの上に落とすと「プシューーー」ってあっさり空気抜けるからかなり注意してね。そんなリスクがあるから、長期遠征で登山行く人はほとんどエアマットは使ってないみたいだね。

◎オススメするマット ⇒  リッジレスト or プロライトプラス

 

 

追伸

私は、サーマレスト リッジレストのレギュラーを愛用してます。

RidgeRest.jpg

 

理由は、

・安い

・軽い

・冬山でも使えるものすごい断熱力

・どのような状況でもこれ1枚あれば、すべて足りる。

というところでしょうか。

 

 

IMGP0548.jpg

(厳冬期、谷川岳の雪洞内で)

サーマレスト リッジレスト ソーライト はエア注入式マットに比べると、硬い感じはありますが、体重をかけても安定した断熱力が得られます。

私の経験では、旧型のリッジレストでも冬山で-7℃くらいまで底冷えを感じませんでした。

-14℃くらいになると、さすがに少し冷たかったです。

新型のリッジレスト ソーライトは旧型よりも断熱力が高くなっていますので、もうすこしがんばれるかもしれませんね。

 

 

マットの売れ筋ランキング!

以上の内容は、アウトドア業界では非常にメジャーな内容を厳選してお伝えしましたが、他にもさまざまなメーカーが低価格にこだわったり、ある性能に特化したマットが多数あります。興味のある方は、一度、大手通販サイトのマットの人気・売れ筋ランキングを覗いてみるとよいでしょう。

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谷川岳雪洞でシュラフで寝る
2012/02/21 厳冬期谷川岳の雪洞(雪の洞窟)で寝る私。雪山で寝る姿ってこんな状態です(^^)

このページはだいぶ長くなってしまいましたが、皆様のマット選びの参考になれば幸いです♪

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